公開シンポジウム 「新型コロナウイルス感染拡大がもたらした日本の食と農をめぐる経済・社会問題」

公開シンポジウム
「新型コロナウイルス感染拡大がもたらした日本の食と農をめぐる経済・社会問題」

開催趣旨:
 新型コロナウイルスの感染が世界中に拡大してから2年が過ぎた。その過程で多くの人々の健康が損なわれることとなり、尊い命が失われ、生活は大混乱に陥ることとなった。感染者の発生によって様々な業種で工場が操業できなくなるなど、世界規模で経済は変調をきたした。感染制圧のために行われた活動制限は特に外食産業や観光業に大きな打撃を与え、そのことは農業や関連する食料産業、そして地域を巻き込むこととなった。ただし幸いにしてわが国の食料・農業・農村は、想像以上の頑強性を有していて、私たちの食生活は揺らぐことはなかった。
 このような事態を踏まえつつ、国内の農業経済学関連諸学会は、2021年3月から10月にかけて開催された年次大会でのシンポジウムにおいて、各学会の専門性に依拠した視角からウィズコロナ期の食料消費、農業、食品産業、観光、地域の実態を総括するとともに、中長期的な影響の検討を行った。
 本シンポジウムでは、それぞれの学会の座長に一堂に会して報告してもらい、互いの成果を共有することとする。その上で、それぞれの学会シンポジウムの時点では議論し尽せなかった事項を確認し、そのことを手掛かりにしながらアフターコロナ期の食料、農業、農村をめぐる課題を展望する。
日時:令和4年(2022年)3月21日(月)13:00〜17:00
場所:オンライン開催
主催:日本学術会議農学委員会農業経済学分科会
共催:日本農業経済学会、農業問題研究学会、日本フードシステム学会、日本農業市場学会、地域農林経済学会
後援:農業経済学関連学会協議会、日本農学アカデミー、東京大学大学院農学生命科学研究科アグリコクーン(act135)
参加費・申込:参加費無料/要事前登録
zoomウェビナー 申し込みURL(公開中)
次第:
総合司会:清原 昭子
(日本学術会議連携会員、福山市立大学都市経営学部教授、地域農林経済学会常任理事)
13:00〜13:10
開会挨拶
中嶋 康博
(日本学術会議第二部会員、東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
13:10〜13:40
『日本農業経済学会からの報告:ポストコロナ社会の食料・農業・農村』
小田切 徳美
(日本学術会議連携会員、明治大学農学部教授、日本農業経済学会大会シンポジウム座長)
13:40〜14:10
『農業問題研究学会からの報告:新型コロナウイルス感染拡大下における食料・農業・農村問題』
冬木 勝仁
(東北大学大学院農学研究科教授、農業問題研究学会大会シンポジウム座長、日本農業市場学会副会長)
14:10〜14:50
『日本フードシステム学会からの報告:フードシステムにおける新型コロナ感染症拡大および構造的問題への対応』
新山 陽子
(立命館大学食マネジメント学部教授、日本フードシステム学会大会シンポジウム座長)
休憩(10分)(14:40~14:50)
14:50〜15:20
『日本農業市場学会からの報告:グローバル化とローカル化の相克と新たな連携―ポストコロナ社会における食料・農産物市場を見据えて―』
野見山 敏雄
(東京農工大学大学院農学研究院教授、日本農業経済学会理事、日本農業市場学会会長、日本農業市場学会大会シンポジウム座長)
15:20〜15:50
『地域農林経済学会からの報告:コロナ禍における農業生産・販売体制の変容-地域からの実態報告を受けて』
松村 一善
(鳥取大学農学部教授、地域農林経済学会大会特別セッション座長)
木原 奈穂子
(鳥取大学農学部講師、地域農林経済学会大会特別セッション座長)
15:50〜16:50
総合討論
司会:立川 雅司
(日本学術会議連携会員、名古屋大学大学院環境学研究科教授、日本フードシステム学会教育支援委員会委員)
16:50〜17:00
閉会の挨拶
納口 るり子
(日本学術会議連携会員、筑波大学生命環境系教授、日本農業経済学会副会長)

お問い合わせ先
  • 東京大学農学生命科学研究科アグリコクーン産学官民連携室
    e-mail: office[at]agc.a.u-tokyo.ac.jp
  • tel: 03-5841-8882 fax: 03-5841-8883
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