FG3: 農学におけるバイオマス利用研究_2017

農学におけるバイオマス利用研究フォーラムグループ

真の循環社会の枠組みを提案します。

バイオマスとは、生物が生産する循環可能な有機資源を意味しています。また、バイオマスは農学に関わりの深い森林・海洋・農産・畜産の現場あるいはそれらの下流に位置づけられる産業や社会の中に存在しています。
これらのバイオマスの多面的で高い次元での有効利用、地域環境の保全などを視野にいれた利活用は、農学生命科学の研究分野の中でこの実現に向けた教育と研究を推進することがバイオマス利用研究FGの使命と言えます。この理念にのっとり、バイオマス利用研究FGが主催する講義では、セミナー、現場視察、さらに演習を組み合わせ、バイオマス利活用の理論と実践を学びます。
講義
講義
公開シンポジウム
国際交流セミナー
フィールド研修
フィールド研修
平成29年度 授業

講義 バイオマス
利用研究特論Ⅱ
S1ならびにSPに開講 原則として毎週金曜日
16時50分~18時35分
農2号館化学2番教室

H29バイオマス利用研究特論Ⅱ レポート提出について
地方創生と成長戦略に繋がるバイオマス利用とは何かということを念頭において、これまでの授業や研修で知り得た情報、グループワークで討議した内容を考慮しつつ、柚山先生から提供いただいた3枚のフォームを利用して、各人で具体的なシナリオを描いてレポートを作成し、また、その際、A4版1〜2枚以内に、そのシナリオの概略について説明文を付けて、メール添付書類でアグリコクーン事務局宛に、 6月16日(金)締切で提出しなさい。
メールアドレス:office[at]agc.a.u-tokyo.ac.jp
演習 バイオマス
利用研究
ゼミナールⅡ
集中演習
SPに集中演習として開講。
重要
人数を把握するために本講義の受講を希望する者は,履修届を出す前に下記アドレスまで履修意志を連絡していただきたい。応募者が多数になった場合は,授業に対する意気込みを書いてもらい,選抜を行う予定である。
aquarius[at]mail.ecc.u-tokyo.ac.jp(五十嵐)
概要:「バイオマス」が、生物(bio)と資源(mass)を組み合わせた言葉であることからも分かるように、自然界で生産される全てのバイオマスは、植物などの生産者によって合成され、動物や微生物などの消費者や分解者の生命活動の中で分解されている。この物質循環プロセスのほとんどは生体触媒である「酵素」によって行われていることを考えると、人間社会においてバイオマスが高度に利用されるためには、バイオマスを合成・分解する酵素やそれら酵素を生産する生物の機能を理解することが重要となる。その一方で,現代の生物学において様々な生物種に関して全ゲノム配列情報の解読が行われた結果「バイオインフォマティクス」と呼ばれる生物情報科学の分野が急速に発展してきている。したがって、バイオマスを高度に利用していくためにはバイオインフォマティクスの手法を駆使する人材育成が求められる。
 本講義では、バイオマス関連酵素遺伝子のシーケンス情報を様々な角度から解析を行い、バイオインフォマティクス(dry)の解析から実際の実験(wet)に展開するための実習を行う。
より詳しい情報
授業計画
  • 1日目午前 バイオマスおよびバイオインフォマティクスに必要な知識を講義形式で学ぶ
  • 1日目午後 様々な研究機関が提供しているインターネット上のデータベースを用いてバイオマス関連酵素の遺伝子およびタンパク質の配列解析、全ゲノム配列情報の解析などを行う。
  • 2日目午前 1日目に出題された未知タンパク質の予想構造をもとに機能の推定する
  • 2日目午後 受講者が自ら設定したバーチャルなwet実験に必要なバイオインフォマティクスの戦略に関してプレゼンテーションを行う
授業の方法
  • 富士癒しの森研究所(山中湖内藤セミナーハウス)で、2日間の集中講義を予定している。担当教員による講義、コンピュータを用いた実習、グループワークを用いたインタラクティブな講義形式を取る。
  • 9月10〜14日の連続した2日間を予定しているが,受講人数によって変更の可能性がある。
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    バイオマス利用研究特論Ⅱ 日程表 (講義)
    第1回
    4月7日(金)
    ●ガイダンスならびにバイオマス利活用に関する概論
    ◇ 鮫島 正浩 (生物材料科学)
    ◇ 芋生 憲司 (生物・環境工学)
    第3回
    4月21日(金)
    「バイオマスエネルギーの意義とはなにか?」
    ◇ 高橋 香織(みずほ情報総研(株)環境エネルギー第2部)
    第4回
    4月28日(金)
    第5回
    5月12日(金)
    「海洋バイオマスとその利用技術-微細藻類利用事業への現状と課題」
    ◇ 松本 光史(電源開発株式会社 技術開発部 若松研究所)
    第6回
    5月26日(金)
    「我が国の木質バイオマス発電の現状と展望」
    ◇ 長谷川 香織(住友林業株式会社 資源環境本部 海外資源部長)
    バイオマス利活用現場の現地視察と集中討議
    5月29日(月)および30日(火)
    「森林・木質バイオマスの利活用に関する現状と課題」
    ◇ 訪問予定地:群馬県を中心とした森林・木質バイオマス生産と利用現場
    29日:大学8時半発、11時、県森連事務所にて概要説明、市場の学習、昼食、 素材生産作業現場、宿泊、
    30日:県産材センター、木質バイオマス発電所工事現場、15 時現地発
    第7回
    6月2日(金)
    「我が国での地方創生と成長戦略に繋がるバイオマス利用とは何か」
    ◇ 柚山 義人(農業・食品産業技術総合研究機構)
    (当日は、ホームワークにもとづいたグループワークを実施します。予習教材も事前配布しますので、各自準備のうえ授業に臨んでください。)

    2017 Symposium & Seminars
    10月24日(火) 国際セミナー「Frontiers in Cellulose Science」
    弥生講堂アネックスセイホクギャラリー
    15時から17時まで
    FG担当スタッフ
    石井 正治
    応用生命工学
    木南 章
    農業・資源経済学
    白石 則彦
    森林科学
    仁多見 俊夫
    森林科学
    岡田 茂
    水圏生物科学
    芋生 憲司
    生物・環境工学
    鮫島 正浩
    生物材料科学
    岩田 忠久
    生物材料科学
    齋藤 継之
    生物材料科学
    五十嵐 圭日子
    生物材料科学
    山川 隆
    農学国際
    井上 雅文
    アジア生物資源環境研究センター
    フォーラムグループ長
    鮫島 正浩
    事務局長
    芋生 憲司

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