アグリコクーン公開セミナー(ACT18)
グローバルなバイオ燃料産業の動向と新BDF製造技術開発および国際協力の進展

日時:平成19年7月26日(木)14:00~16:10
場所:農学部1号館2階8番教室
主催:農業と文化FG、農学におけるバイオマス利用研究FG
地球温暖化対策が緊急課題として世界的にクローズアップされ、バイオ燃料の開発から利用に至るダイナミックな変動が農業・農村に多様な影響を及ぼしている。このセミナーではグローバルなバイオ産業の視点から、タイにおけるエタノール産業の動向とこれに伴う農業や農村への多様な影響について調査した最新の情報を紹介する。
他方、パーム油や廃食油を原料とし、アルカリ触媒を用いたバイオディーゼル燃料(BDF)の製造法が実用化されているが、国際的な原料バイオマスの確保競争が食料価格の高騰を招く事態となってきた。このため、食用と競合しない原料を利用した安価な製造技術の開発が急務となっている。そこで、農水省バイオマス変換技術プロジェクトで推進されてきた、現行の高コスト触媒精製工程を必要としない「無触媒BDF製造技術」開発研究の進展状況を解説すると共に、これらの技術の中で、食用と競合しないアジアの油糧資源、例えば、「ジャトロファ」を原料とする「過熱メタノール蒸気法」の実用化を目的とした「日本-インドネシア国際協力プロジェクト」のスキームと進捗状況について紹介する。
プログラム
2:00-3:00
タイにおけるバイオエタノール産業の進展と農業・農村への影響について
(独)農畜産業振興機構調査情報部長
加藤信夫
3:00-3:40
バイオディーゼル燃料(BDF)製造の新技術開発プロジェクトの進展
(独)食品総合研究所・農学国際専攻連携教授
鍋谷浩志
3:40-4:10
「日本-インドネシアBDF生産プロジェクト」のスキームと進展
農学国際専攻教授
相良泰行