東日本大震災に係る食料問題フォーラム2015 福島ワークショップ
開催趣旨:
東日本大震災から4年が経過し、東京電力福島第一原発事故からの復興も新たな局面を迎えています。事故当時大量の放射能が広範囲に拡散し、森林、土壌、水域が汚染され、食料資源の生産現場に大きな被害をもたらしました。その後の食の安全モニタリングの普及により市場には厳しい安全規制をクリアした食品しか流通していません。環境放射能レベルも確実に減少しています。しかしながら、今なお現存被ばく状況下にある地域では、日常活動への不安、帰還帰村における難題の渦中にあり、食料生産活動や流通そのものもは未だ復興から遠いものがあります。4回目となる本フォーラムは、食料生産現場の放射能汚染からの回復状況を科学的に検証すると同時に、福島県民に寄り添いつつ風評と風化という相反する課題に取り組み、現場の生産者や事業者を交えて議論します。
日時: | 平成27年8月22日(土) 13:00〜18:00 |
場所: | コラッセ福島(福島市) |
共催: | 日本学術会議農学・食料科学・健康・生活科学委員会合同東日本大震災に係る食料問題分科会、農学委員会・食料科学委員会合同農業情報システム学分科会、農芸化学分科会、農学委員会農業経済学分科会、食料科学委員会水産学分科会、畜産学分科会、食の安全分科会 |
後援: | 日本農学アカデミー、日本水産学会、日本畜産学会、日本農業経済学会、日本農芸化学会、農業食料工学会、日本リスク研究学会、福島県立医科大学、長崎大学福島未来創造支援研究センター、東京大学大学院農学生命科学研究科アグリコクーン(act95)、東京農工大学、北里大学海洋生命科学部、神奈川県立保健福祉大学、京都大学リスク研究ネットワーク |
参加費・申込: | 参加無料/事前登録不要 |
次第:
13:00〜13:10
開会の挨拶
渡部終五(日本学術会議第二部会員、北里大学海洋生命科学部教授)
13:10〜13:30
福島農業再生に向けての課題
万福 裕造(国立研究開発法人国際農林水産業研究センター企画調整部技術促進科長)
13:30〜13:50
放射性セシウムの土壌中の挙動と水系への流出
塩沢 昌(東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
13:50〜14:10
原発事故に起因する放射性核種が持続可能な有畜循環型農業におよぼす影響
眞鍋 昇(日本学術会議連携会員、大阪国際大学教授)
14:10〜14:30
農業従事者からの報告(仮)
鈴木 正美(矢祭町農業法人でんぱた取締役)
14:30〜14:50
家庭の食事からの放射性物質摂取量調査結果について
山越 昭弘(日本生活協同組合連合会商品検査センター長)
14:50〜15:10
試験操業の取り組みについて
阿部 庄一(相馬双葉漁業協同組合 参事)
15:10〜15:20 休憩
15:20〜15:40
放射能・放射線と健康リスクを考える
山下 俊一(日本学術会議第二部会員、長崎大学理事・副学長、福島県立医科大学副学長)
15:40〜16:00
放射性物質の健康リスク:市民の知覚とリスクコミュニケーションの可能性
新山 陽子(日本学術会議連携会員、京都大学大学院農学研究科教授)
16:00〜16:20
復興のための栄養と食事
中村 丁次(神奈川県立保健福祉大学長)
16:20〜16:40
産地の共同作業の意義と風評被害の実態
数又 清市(伊達みらい農業協同組合常務理事)
16:40〜17:50
総合討論
司会:中嶋 康博(日本学術会議連携会員、東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
17:50〜18:00
閉会の挨拶
澁澤栄(日本学術会議第二部会員、東京農工大学大学院農学研究院教授)
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