汚染物質の環境動態—ポルトガルでの環境汚染対策および福島県における放射性核種の調査研究—

汚染物質の環境動態
—ポルトガルでの環境汚染対策および福島県における放射性核種の調査研究—

2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故から6年が経過し、住宅地や農地で除染も進み、多くの場所で避難指示が解除され着実に復興が進んでいます。しかし、依然として一部地域では高線量地域が存在し、森林や河川から流れ出す放射性物質について不安を持つ住民も多いことも事実です。こうした背景のなか、長年ポルトガルで環境汚染を研究している地質学者のGraca博士と、日本原子力研究開発機構福島環境安全センターで放射性物質の動態予測システムの構築に向けた福島長期環境動態研究(F-TRACE)*を指揮している飯島博士をお招きして、汚染物質の環境中での動態について議論したいと思います。ご興味ある方のご参加をお待ちしております。
講師:
  • 福島県の環境中における放射性物質の移行挙動
    -生態系への移行予測に向けて-

    飯島 和毅 博士(日本原子力研究開発機構福島環境安全センター 環境動態研究グループグループリーダー)
  • Assessment of contaminated soils – Industrial and mining Portuguese cases
    Dr. Graca Brito(New University of Lisbon, Faculty of Sciences and technology, Earth Sciences Department, Assistant Prof.)
  • 事前登録不要/参加費なし

日時:2017年4月28日(金)17:00~19:00
場所:東京大学弥生キャンパス
農学部1号館2階9番教室
アクセス:
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主催:東京大学大学院農学生命科学研究科アグリコクーン農における放射線影響FG(act111)
問合先: RI 二瓶直登 anaoto[at]mail.ecc.u-tokyo.ac.jp (ext.27882)
*F-TRACEについて
福島長期環境動態研究(F-TRACE): 日本原子力研究機構福島環境安全センターが、生活圏等への放射性セシウムの移動挙動を明らかにし移動予測モデルの開発、 被ばく線量及び移動挙動評価結果を考慮した移動抑制等の対策の提案、長期調査データ,移動予測,線量評価,抑制対策を包括した評価システムの構築などを目標に2012年から実施。
About Dr. Graca Brito
Field of expertise:
Risk assessment, Environmental mining pollution, Industrial pollution, Soil and groundwater contamination, Landuse and planning, Geology, Geostatistics and multivariated data analysis, Remote sensing and GIS.