シンポジウム「生物多様性と農業」(ACT22)

日時:2007年11月17日(土)13:00~17:40
場所:東京大学農学部弥生講堂 一条ホール
アグリコクーン生物多様性・生態系再生フォーラムグループ
平成19年度 冬学期 農学生命科学研究科 大学院 共通科目(演習:1単位)

「生物多様性と農業」履修案内

経済性と効率のみの追求による農業形態の変化の中で、急速に不健全化を進めた農業生態系。 その中で、社会と生態系を再生し、自然と調和のとれた人間社会を築こうとする流れは、世界的潮流である。日本でもその萌芽が見られはじめている。2005年9月、兵庫県豊岡市において、農業生態系の頂点に位置する「コウノトリ」が野生復帰に向けて放鳥された。3年目を迎える今年は、43年ぶりに自然状態で誕生したヒナが無事に巣立ちを迎えている。 これらの取組みの中核を担うのが、生物多様性の保全と矛盾しない新しい農業システムの構築である。健全な生態系・人間社会の基盤構築に向けたこれらの取組みには、農家・行政・産業・研究者など、さまざまな主体の協働が不可欠である。各地の先進的な事例をご報告いただき、その後、学生を交えたディスカッションを行いたい(テキストとして鷲谷いづみ編著「コウノトリの贈り物-自然共生社会と生物多様性農業をデザインする(仮)」(地人書館)を使用する。テキストは当日会場で販売する。また本シンポジウム後、数回のディスカッション・質疑応答を行う予定)。
プログラム
主催者あいさつ
鷲谷いづみ
(東京大学大学院農学生命科学研究科)
基調講演:
「コウノトリとともに生きる ~豊岡の挑戦」
中貝宗治
(兵庫県豊岡市長)

「地域の持続性と農業のあり方を考える」
【第一部:事例・実践報告】
「水田の農業湿地としての特性を活かす、ふゆみずたんぼ」
呉地正行
(日本雁を保護する会 会長)

「『ものがたり』を伝えたい!産直・交流事業で農業の価値観を共有する」
石塚美津夫
(ささかみ農業協同組合 販売交流課長)
「コウノトリが地域の力を取り戻す」
佐竹節夫
(兵庫県豊岡市コウノトリ共生部 コウノトリ共生課長)
「いのちの見える食と文化の回復へ、食堂業の試み」
橋部佳紀
(株式会社アレフ)
「食と農をつなぐパルシステムの産直」
野村和夫
(パルシステム連合会)
「北海道における”いのち育む有機農業”の可能性
稲葉光國
(NPO法人民間稲作研究所 代表)
【第二部:パネルディスカッション・質疑応答】
閉会挨拶
鷲谷いづみ
(東京大学大学院農学生命科学研究科
(※演題はすべて仮)


◆対象
上記の授業は修士課程および博士課程の学生を対象にした農学生命科学研究科の共通科目です。研究科共通科目の単位は、研究科の規定により課程修了に必要な単位として加えることができますので、便覧等で条件を確認してください。

◆受講登録方法・登録受付日
受講を希望する学生は平成19年10月15日(月)~10月19日(金)に学生サービスセンター内の大学院学生担当で受講登録を行ってください。

◇問合せ先
内容に関して:
保全生態学研究室 菊池玲奈  5841-8915 
履修に関して:
産学官民連携室まで