ICTやIoTを活用し、新しい農業を創出する ―農村と都市をむすぶー

講演会
ICTやIoTを活用し、新しい農業を創出する
―農村と都市をむすぶー

溝口先生は電源も通信設備もない国内外の農地で小型太陽光パネルとSIMを組み合わせてインターネット経由で画像を含むデータを自動取得するフィールドモニタリングシステムを運用した実績をもち、最近は田舎の情報基盤整備に力を入れています。
コロナの影響でオンライン在宅勤務が進むなど、働き方が見直されてきていますが、地方では十分なインターネット環境は整っていません。これまでの経験を活かし、いま飯舘村の山中にソーラーパネルを設置してカメラを作動させ、リアルタイムに画像を撮影して、山の中の温度、湿度、動物の出没をモニタリングしています。山に囲まれ携帯電話の電波も入らない場所の多い飯舘村は農業以外の産業が少なく、このまま放っておくと消滅してしまうかも知れません。政府の掲げるデジタル田園都市国家構想に先駆けて農村地域でIoT/ICTを活用しながら農業や新しい産業を営み、そして心豊かな生活を楽しめるようなインフラ整備の農学を展開したいと考えています。泥臭い通信インフラ整備とIoT/ICT機器開発に関心を持ち、一緒に日本型シリコンバレーを作ってくれる企業との連携を望んでいます。

話題提供者: 溝口 勝 教授(東京大学農学生命科学研究科/農学博士)
日時:2023年8月23日(水)16:00 – 17:15
場所:農学部弥生講堂アネックス
主催:プラチナ・ギルドの会
後援:東京大学農学生命科学研究科農学国際専攻国際情報農学研究室/AGRI-COCOON (act146)
参加費:無料
言語:日本語