BA(バイオインダストリー協会)アルコール・バイオマス研究会
バイオエタノール:新たなステージに向けて-辿ってきた道筋と今後の展望-

 世界でのバイオエタノールの導入推進は、1999年に米国のクリントン大統領がそれを国家戦略として位置づける大統領令を発表したことに端を発しているが、それから15年が経過しています。この間、糖蜜あるいはデンプン等の可食性糖を原料する、所謂、第一世代バイオエタノールの生産と利用は、ブラジルや米国にはじまり、欧州、そしてアジア地域へと大きく展開をしております。さらに、非可食性糖質であるセルロースを原料とする第二世代バイオエタノールの生産についても技術開発が推進され、現在、事業化に向けた新たなステージに向けて、その動向や今後の見通しについて議論を深めるタイミングになってきているかと言えます。
 このような状況を踏まえて、今回の講演会ではアルコール・バイオマス研究会の元会長であり、この分野に対して長年にわたる多大なご貢献と深い造詣をお持ちの斉木隆氏にご講演をいただき、引き続いて、自動車産業から見たバイオエタノール事業の必要性と動向、さらに我が国の企業から見たアジア地域でのバイオエタノールの事業展開の可能性についてお話をいただく講演会を企画させていただきました。また、この講演会の恒例として、呑む楽しみとしてのエタノールのお話として、今回は泡盛を取り上げさせていただきました。
 年度末のお忙しい日々とは思われますが、万障繰り合わせの上、是非とも多数のご参加をお願いいたしたく、ご案内申し上げます。
DATE: 2014年3月5日(金)13:30~17:55
VENUE:東京大学農学部中島董一郎記念ホール
   東京都文京区弥生1-1-1 東京大学農学部構内
   東京メトロ南北線「東大前駅」下車徒歩2分
主催:アルコール・バイオマス研究会
協力・協賛:東京大学大学院農学生命科学研究科・アグリコクーン 農学におけるバイオマス利用研究フォーラムグループ(ACT78)
(公財)日本生物工学会
参加費:教職員:3000円、学生無料
交流会:向ヶ岡ファカルティハウス1F レストラン アブルボア 一律4,000円(学生:1,000円)
申し込み::バイオインダストリー協会の告知ページ
https://ssl.alpha-prm.jp/jba.or.jp/pc/activitie/tip_biotechnology/guidance/001267.htmlにある申し込みフォームからお申し込みください
備考:17:45~17:55 閉会挨拶
講演では、講演時間:40分、質疑応答5分を予定しています。
プログラム
13:30~13:45
挨拶
鮫島 正浩
(アルコール・バイオマス研究会会長、東京大学大学院農学生命科学研究科 教授)
13:45~14:30
バイオマスと歩いた道、そして将来への期待
斉木 隆
(アルコール・バイオマス研究会 元会長)
14:30~15:15
バイオ燃料の自動車への活用-適合、政策、ポテンシャル-
林  倫
トヨタ自動車(株)材料技術設計部 主査)
15:30~16:15
タイにおけるキャッサバパルプからのエタノール製造技術の実証状況
鹿嶋 一浩
(出光興産(株)新エネルギー部 部長付)
16:15~17:00
インドネシアにおけるバイオエタノール製造技術実証事業
河守 正司
(サッポロエンジニアリング(株)取締役 技術企画部長)
17:00~17:45
古来からの泡盛醸造法とうまみの秘密
塚原 正俊
((株)バイオジェット 代表取締役)
     
18:00~19:30
交流会