大学院生および若手研究者の放射線に関する国際感覚鍛錬プログラム

平成28年度 東京大学大学院農学生命科学研究科 教育研究事業

大学院生および若手研究者の放射線に関する国際感覚鍛錬プログラム
募集要項

1.概要

農学分野における国際的感覚を備えた課題解決力を持つ人材の養成プログラムの一環として、放射線あるいは放射能汚染や福島第一原発事故を研究対象とする大学院生ならびに若手教員・研究員が、海外の最先端研究を展開している研究者の所に積極的に訪問し、研究交流を深めることに必要な旅費等の経費を援助する。

2.応募資格・要件

  • 農学生命科学研究科に所属する大学院生または平成29年4月1日時点で40歳未満の若手教員・若手研究員であること。
  • 平成28年度内に帰国する旅程であること。
  • 訪問先は、それぞれの分野において研究を世界的にリードする研究者であること。これまでに共同研究などの実績が無く、研究室関係者(卒業生など)が在籍していないことが望ましい。
  • 単独で訪問すること。訪問中にセミナーを開催する等、研究成果・アイディアを発表し意見交換を図り、研究に関する見聞を広めること。
  • 渡航期間中に国際会議に出席してもよい。なお、国際会議の出席は、原則として筆頭著者であること。

3.旅費援助額

旅費、宿泊費を支給する。

4.申請手続き

以下の必要書類を、アグリコクーン産学官民連携室にメールにて提出すること。office[at]agc.a.u-tokyo.ac.jp 書類の受領後、面接による評価を通じて援助の可否を判断する。
[1] 申請書(A4で1枚とする)
[2] 訪問先で行うセミナー等で発表するプレゼン案(アイディアのみでも可)
面接日時等詳細については、申請いただいた方へ個別に通知する。
募集締め切り
第1回 平成28年9月2日 (面接期間9月5~9日に30分程度を予定)
第2回 平成28年12月16日 (面接期間12月20~27日30分間程度を予定)

5.その他

  • 採用にあたっては、独自のユニークなアイディアおよび研究データを基に、トップリーダーへ挑むチャレンジ精神を重視する。
  • 採択後、渡航までに、訪問先とのやりとりを示す文書(メール等)、旅費の見積書・日程表、学会発表を行う場合は採択通知を提出すること。
  • 大学院生の初回申請においては、海外学会発表のみのケースも受け付ける。ただし、国際学会の場を活用して海外の研究者と直接の交流を行い、その内容を報告書に記載すること。この場合では、学会会場で議論したい研究者にあらかじめ議論の打診をメール等で行うこと。
  • 援助を受けた者は、帰国後1ヵ月以内に報告書を提出しなければならない。報告書は英文2000ワード以内とし、写真等の利用も奨励する。
  • 訪問のアレンジは自分で行い、訪問先とのやりとりを示す文書(メール等)の中にスケジュールが明記されていること。
  • 日程は1週間程度を標準とする。それより長い場合には渡航計画に合理的な説明が求められる。
  • 申請書等に記載されているものについて、データの守秘義務を守ります。

6.想定される具体例

  • 自分が実施している研究で得られたデータを基にしたディスカッションのため、自分の分野のトップランナーである研究者にセミナーの時間を30分確保してもらい、先方のLabで議論してくる。
  • これから実施しようとする研究アイディアについて、当該分野のトップをいく研究機関へ赴きそこの若手の新鋭の研究者と1時間議論する時間をもらう。
  • 国際会議で集まったリーダーに、国際会議期間中に30分時間をもらって、自分のデータについて議論するとともに、共同研究に向けた話し合いをしてくる。さらに、口頭発表にも申し込む。
  • 自分の分野のトップラボの研究環境を見学するとともに、自分のアイディア・研究データについて議論を行う時間を確保してもらう。
  • 自分の研究を進める上でどうしても実施したい実験で、世界でも数カ所でしか実施できないものがあるが、今回、当該実験ができる研究室に事前にアポを取って、始めて2日間実験をさせてもらいに伺う。(数週間にわたる長期間実験は不可)

7.問い合わせ先

農における放射線影響フォーラムグループ
代表 二瓶直登(放射性同位元素施設)
事務局 田野井慶太朗 (放射性同位元素施設)
(uktanoi[at]mail.ecc.u-tokyo.ac.jp)
application form download (doc fife:学内限定)