地上と衛星観測による森林の植物季節の時空間分布変動の検出

農学における情報利用研究フォーラムグループ > 農学における情報利用ゼミナール

地上と衛星観測による森林の植物季節の時空間分布変動の検出

講師:永井 信
海洋研究開発機構・地球表層物質循環研究分野
兼 北極環境変動総合研究センター(北極化学物質循環研究ユニット)・主任研究員


農学における情報利用ゼミナールを履修していない学生も参加できます。ご興味のある教員・学生の参加を歓迎します。


日時:2017年1月31日(火)13:00〜14:30
教室:農学部7号館A棟7階会議室
参加申込・問合先:細井文樹(生物環境情報工学)
mail: ahosoi[at]mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
要旨 :
開花・開葉・紅葉・落葉などの植物季節(フェノロジー)の時空間分布の変動は、森林が持つ機能(光合成や蒸発散)や森林がもたらす多様な恩恵(供給・調整・文化的・基盤サービス)、森林の生物多様性に大きな影響を及ぼしている。このため、植生フェノロジーの時空間分布の変動を長期連続的かつ広域的にモニタリングすることは、地球環境の変動の理解を深めるために重要な課題の一つとなる。森林の植生フェノロジーを長期連続的にモニタリングするためには、(1)全球上の多地点における様々な生態系を対象にしたタイムラプスカメラによる定点撮影や、(2)衛星に搭載した光学センサーにより観測された植生指数の解析が有用である。本講演では、リモートセンシングによる植生フェノロジー観測に関して、(a)講演者が精力的に管理・運営する日本発の植生フェノロジー観測ネットワーク(Phenological Eyes Network (PEN); http://www.pheno-eye.org)を通した研究成果、(b)PENの地上真値に基づいた北方林・温帯林・熱帯多雨林における衛星観測の有用性・不確実性・課題点のまとめ、(c)地上と衛星観測データの統合的な解析の研究成果、(d)今後のリモートセンシング観測の課題点・将来性を解説する。